2010年度 活動履歴 - 北本ビタミン

埼玉県北本市 北本ビタミン


北本ビタミンとは

市民と行政が協働でおこなう文化芸術によるソフト型のまちづくり。アートの視点から地域と関わるなかで、まちの日常風景や、人、活動といった地域資源を活かしながら、まちの“ビタミン”となる独自の文化を生み出し、根付かせていくことを目指している。

これまでの活動

1、立ち上げ期(2008年〜2009年上半期):市民参加型のプロジェクトの導入

アートプロジェクトという言葉を知らなくても、とにかく”参加する”ということを多くの市民が体験できるよう、アーティストの日比野克彦の「明後日朝顔プロジェクト北本」、アーティストユニットのKOSUGE1-16の「どんどこ!巨大紙相撲」、美術家の藤浩志の「かえっこバザール」をおこない、まずはプロジェクトがまちのなかに広がるためのネットワークづくりなど活動の足掛かりを築いた。


2、2009年10月〜2010年3月:日本デザイン会議の誘致と雑木林

2009年10月には、日本文化デザインフォーラム*が全国各地でおこなっている文化イベント、「日本文化デザイン会議」を誘致した。北本市内の各所にある「雑木林」に焦点を当てた「日本文化デザイン会議2009 アートプロジェクト in 北本市」では、雑木林でのコンサートやトークイベント、ワークショップなどをおこなった。また、荒川の河川敷にはアーティストの西尾美也が市民と恊働してつくった古着のパッチワークからなる帆船の帆を展示した。 また、2010年3月には雑木林をテーマとしてイベント「北本まちの雑木林」も開催し、雑木林に、西尾美也の作品、「人間の家」(デザイン会議の際に使用した古着のパッチワークをリメイクした高さ10mほどの大きな布の家)を展示した。

*日本文化デザインフォーラムについて http://www.jidf.net/

立ち上げ期 日本文化デザイン会議

3、2010年4月〜現在:「おもしろ不動産」の開始

おもしろ不動産とは、2010年から始まった、市内の空き家や空き店舗、駅や雑木林などまちのさまざまな場所を北本の地域資源として捉え、新たな価値を持つ「おもしろ不動産」として活用していくプロジェクトである。「おもしろ不動産」となった場所をアーティストや市民が使っていくことで、まちのなかに「おもしろい」がおこっていくことを目指している。

〈おもしろ不動産物件例〉
                 
ナヤノギャラリー
・ナヤノギャラリー
民家の古びた納屋を改装したギャラリー。1階は土間、2階は板張りの展示スペ―スとなっている。これまでアーティストの荒神明香の展示や、西尾美也のプロジェクト「People's House」のブティックや市内の盆栽サークル展示など、さまざまな使い方がされている。

                 
ナヤノギャラリー
・森のレストラン
北本市内にある森や林を「森のレストラン」として活用し、地元市民、団体によるカフェやレストラン、ワークショップ、映画上映、コンサートなどを催すプログラム。


                 
ナヤノギャラリー
・リビングルーム
アーティストの北澤潤が北本団地でおこなっているプロジェクト。団地内商店街の一室に人々が集う”居間”をつくり出す。居間の内装は団地の人々が使わなくなった家具を物々交換で集めていくため、日々変化していく。その変化に団地住民の日々の営みがゆるやかに映し出されていく。また、リビングルームティーパーティーと称して、リビングルームにある家具を使い、コンサートやレストランなどを開き、団地にハレの日をつくりだしている。

                 
ナヤノギャラリー
・はみ出し探検隊
2010年7月から2011年7月まで、wah documentが北本団地の小学生たちとおこなったプロジェクト。「何かおもしろいことをしよう!」と呼びかけて出た、『船を造って無人島に行く』というアイディアを実現させるため、「はみ出し探検隊」というチームを作り、図書館で日本地図をひらくところからスタート。子どもたちは、団地の1室を改装した「はみ出し探検隊アトリエ」を拠点に、道具の調達、無人島へ行く船「はみ出し丸」の改装、親の説得などなど、約1年間にわたって準備をおこなった。2011年7月に、自らが改装を施した船に乗り、はみ出し探検隊は、実際に千葉の無人島へ行った。

2010年には日本文化デザインフォーラムと共に、おもしろ不動産をテーマにした「日本文化デザイン会議2010 アートプロジェクト with 北本ビタミン」と称してイベントを開催した。また、2012年2月には12件の”物件”をお披露目するイベントとして、「おもしろ不動産お披露目会」をおこなった。お披露目会と同時に、震災をテーマにしたトークイベント「日本文化デザインフォーラム2012 アートプロジェクト with 北本ビタミン」も開催した。

キタミン・ラボ舎とは

キタミンラボ舎ロゴ

北本ビタミンの活動の企画・運営の中核を担うのは、キタミン・ラボ舎である。キタミン・ラボ舎は、2008年8月に行われた、北本のアートプロジェクトを考えるキャンプ、”北本アーツキャンプ”がきっかけで発足した団体である。20代〜30代の若いメンバーを中心に、アートを核としながらも、アートという枠だけでなく、地域の文化、市民活動、街や地域づくりの視点も取り入れて、今までの北本にはない試みを実践している。それらの実践から、アートと地域がともに手を取ることで生まれる、まちのこれからのあり方や新しい魅力を発信していくことを目指している。 2011年11月に特定非営利活動法人 キタミン・ラボ舎となり、より継続的にまちに根ざした活動を行えるような運営基盤を築いた。

アートの視点から地域資源を発掘し、それらを活用していくなかで、市民が文化芸術に親しむ機会を提供するだけでなく、地域のなかに新たな活動やネットワークが生まれていき、地域が活性化していくことを目指し、さまざまな事業をおこなっていく。事業を通して、まちのアイデンティティの確立や、まちの新たな価値の創出に貢献したいと考えている。

キタミン・ラボ舎の活動について http://kitaminlabo.com/

このページの先頭へ移動