2010年度 活動履歴 - 取手アートプロジェクト

茨城県取手市 取手アートプロジェクト


取手アートプロジェクトとは

2010taptopi

1999年より市民・取手市・東京藝術大学の3者が共同で企画・運営しているアートプロジェクト。2009年以前は、全国から作品を募集し取手市街に設置する「公募展」と、取手在住作家のアトリエを公開する「オープンスタジオ」を隔年で開催してきた。2010年度はイベントベースのフェスティバル型から、複数年度に渡ってあるテーマについて探求していくプロジェクト型へ変化した。これらの活動を通して、市民が身近な場で芸術に触れられる環境づくりを行うと同時に、創作活動を続ける若いアーティストに発表の機会を提供することを目指している。また、運営においては、市内外からアートマネジメントやまちづくりに興味のある人たちを募集し、社会と芸術のつなぎ手となる人材育成にも力を注ぐことを目的としている。TAP発足以来、取手市が芸術文化の息づくまちとして発展するよう活動を続けている。

取手アートプロジェクト2010 100本ノック!

実施日
2010年7月10日〜2011年3月27日
場所
Tappinoを拠点とし、取手市内各所にて

12年目を迎えた2010年度、これまでの公募展とオープンスタジオの隔年開催という枠組から、より長期的視野に立った取り組みを通じて新たな価値観をつくりだしていくことを目指し、《アートのある団地》《半農半芸》という2つのプロジェクトスキームを立ち上げた。会期を設定してイベントをおこなうフェスティバル型から、問題意識を持ってそのテーマに向かって恒常的な活動をしていくプロジェクト型へとシフトした。そのほか、こどもプログラム、国際交流プログラム、環境整備プログラムも継続実施。  2010年度は、活動拠点である取手井野団地内にある事務所兼アートスペースTappino(タッピーノ)を中心とした拠点形成実験を1年間かけて展開した。地域住民やアーティストをはじめさまざまな人びとと協働し、扉を、人を、まちを、何度もノックする試みを9ヶ月間にわたりおこなった。それは、生活にごく近い場所でアートが生まれてつながっていく環境をつくること、そしてその場に関わる人びとのコミュニケーションから生まれる「アートの種」をいかに開花させるかの実験でもあった

アートのある団地

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実施日
2010年7月10日〜2011年3月27日
               

TAPは2008年度の公募展「取手井野団地―電気・ガス・水道・アート完備」を契機に2009年より井野団地内に拠点Tappinoを構え活動を展開していたが、生活の中にアート活動の拠点があるというその環境をなかなか活用できずにいた。その反省をもとに、2010年度は、井野団地(または団地住民)とアートあるいは取手アートプロジェクトが密に関わることを目指し、《アートのある団地》を立ち上げ、2011年度からは取手市の事業である「お休み処」としての機能とTAPの活動拠点機能を併設した「いこいーの+Tappino」の運営をスタートした。その新拠点を活動の中心としながら、パートナー・アーティストプロジェクト、UR都市機構との連携による「ダンチ・イノベーターズ・プロジェクト」に取り組んだ。

きむらとしろうじんじんによる「野点」

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実施日
2010年3月27日(日) 11:00〜16:00頃
場所
取手井野団地1-13号棟,14号棟前の芝生エリア
 

きむらとしろうじんじんによる「野点」(のだて)は、陶芸窯・素焼きのお茶碗・うわぐすりなど陶芸道具一式をリアカーに積んで、さまざまな場所でお茶碗の絵付けとお茶を楽しむ移動式ワークショップ屋台。今回の野点は、TAPの拠点「Tappino」がある井野団地での2回の開催を予定し始動した。ただ単に企画実施会場として団地を使うだけではなく、団地に住む方々に企画運営の段階から関わってもらい、一緒に「野点」および、その周りで人を迎え入れる場をつくりあげるプロセスに重点を置いた。これによって深く団地がアートに関わり、ある種閉じた生活空間である団地に、野点を媒介としてさまざまな立場の人々の多様なコミュニケーションが生まれることを目指してきた。

しかし、2010年3月11日の震災を受けて、「茶話会」という形に開催企画の変更をした。それは、きむらとしろうじんじんの点てるお茶の振舞いとともに始まるオープンエアのゆるやかなミーティングテーブル。 地震を経てそれぞれが感じている不安から、日常に戻りつつある生活、思いを言葉にして交わしながら、今この時に、芸術という表現活動に携わる人間ができること、すべきことを話し合う場を設定した。  他のどの場所でもない、ある特定の地域に立脚する地域型アートプロジェクトが選ぶ振舞いとは何か。?表現活動とそれを担い、つくっていく人間は、これからの社会のなかで、人々とともにどう前を向いて進んでいくのか。そんなことを考える、リスタートの場として、気持ちをほどきあう場として、その日を共有した。

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